近年ではインターネット取引の発達によって誰でも気軽に行うことができるようになった株式投資。普段はサラリーマンをしながら、仕事の合間にネットで相場をチェックする、なんてスタイルもよく見かけるようになりました。
一方で、「まわりが稼いでいるみたいなのでボーナスを資金にして始めてきたけれど、結局損しただけだった・・・」なんて声も。
株で本業の収入を超える収益を上げる人がいる中で、なかなか思うように収益を上げられていない人も多いようですね。
株で儲ける人と儲けられない人の違いはどんなところにあるのでしょうか。株式投資で成功している人と成功していない人それぞれの特徴を調べてみると、以下のような点がありました。
参考にしてみてくださいね。
投資とトレードの違いを正しく理解しているか
ひとことで「株式投資」といっても、どのような手法で行うかは投資家によって千差万別です。
特に「投資」と「トレード」の違いは正しく把握しておく必要があります。
それぞれ投資の判断材料となる情報が異なるためです。
①「投資」としての株式取引
まず、「投資」として株式取引を行う場合には投資対象となる企業の業績(決算情報)や関連するファンダメンタル指標(為替レートや投資対象企業が属する国のカントリーリスクなど)を参考に取引判断を行うことになります。
投資として株式取引を行う場合には数ヶ月?数年程度の長期目線で判断を行うことが多いです。企業業績やファンダメンタル指標が株価に影響するまでにはある程度の時間的なラグがあるためです。
②「トレード」としての株式取引
「トレード」として株式取引を行う場合には、扱う銘柄企業の業績などよりも「株価」そのものに着目して判断を行います。直近のチャートやテクニカル指標に基づいて取引を行うのがトレードとしての株式取引です。
トレードとして株式取引を行う場合は数日、数分単位での短期取引が中心となります。参考のするチャートの時間軸としてどの単位を採用するか(5分足、60分足など)にもよりますが、基本的には相場の状況は秒単位で反映されるためです。
大切なことは、自分が行っている株式取引が「投資」なのか、「トレード」なのかを知り、それぞれの取引にあった判断材料に基づいて取引判断を行うことです。
この点がよく理解できていないと、「投資」を行うときに参考にするべき指標(企業の決算指標など)をみて「トレード」を行うなど、長期的に見てちぐはぐで一貫性を欠く取引の仕方になってしまう可能性が高いといえます。 (以下で説明するように、株式取引では一貫性を持って取引を見ることがとても大切です)
一貫した法則に従って取引を継続的に行っているか
特にトレードとして株式取引を行う場合、一貫したルール(法則)に基づいて取引を継続することが重要です。金融機関の取引担当者やプロのトレーダーは、一見自分自身のその場その場の判断で取引を行っているように見えますが、多くは「取引ルール」に基づいて取引判断をしています。
トレードで一貫した取引ルールに基づいて判断を行う理由は、トレードを行う際の判断材料であるチャートやテクニカル指標そのものが一定期間の平均数値である確率論的なアイデアで運用されているからです。
また、一貫した取引ルールに基づいて取引を行わないと、その場その場の心理的なプレッシャーによって取引を行ってしまうことになり、合理的な判断ができず、長期的にみて失敗につながる可能性が高くなってしまいます。
具体的には、自分が採用した取引ルール(「寄り付きからエントリーして◎%上昇したら手仕舞い」など、事前に相場で自分がどのような行動をとるかを決めておきます)を厳密に守り、一定期間経過後にその取引ルールの成績を集計して今後も採用するかを決定します。
たとえば、この取引ルールはこの期間で◎回に1回利益が出ているから今後も継続してみよう、この取引ルールは100回継続しても利益が出ていないので不採用にしよう、といったように、取引ルールそのものの業績を見ながら取引判断を行っていきます。
いかがでしたでしょうか。株式投資で成功するためにはその場その場の情報に振り回されることなく、成功者がどのように取引の判断を行っているのかを学ぶことが大切です。
参考にしてみてくださいね。